『唐版 風の又三郎』が終わっての思いの丈

『唐版 風の又三郎

 

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わたしが窪田くんのファンになってからはじめての舞台でした、唐版 風の又三郎

東京4公演、大阪2公演と観に行ったけどもうこの1ヶ月いろいろ気持ちがすごいので、備忘録として書き残しておきます。

ちなみに、合計6公演じゃ全然足りなかった。甘かった。

 

※こちらの文章、唐版 風の又三郎の考察系の文章ではありません、窪田正孝ファンによる感謝のお手紙的な感じだと思っていただけるといい感じかと。

(考察系の文章も書きたい、書けない)

 

 

前の舞台、唐版 滝の白糸のときのことはインタビューとかで読んでて、まあざっくり言うと割と舞台に後ろ向きになっちゃった印象だった。だから、舞台の情報解禁した時にはすごく嬉しかった反面驚いたし、挑戦してくれてありがとうって思ったなあ、、、、、しかももう一度唐版だし。

映像で主演をやることも増えてきて一種の慣れみたいなのもあって、30歳になった辺りだっけ?そのくらいから「分からない世界に迷い込んでみたい」(ニュアンス)と言ってた窪田くん。

いや、ほんとーーーーに分からない世界でした、最初みた時びっくりした。けど、窪田くんが命削って織部やってること、この舞台に金さんたちと向かい合ってきたんだなあ、きっと蜷川さんのこと思い出したりたくさんしただろうなあ、と思ってなんというか1回目みた時は、甘い気持ちで行ったことをすごく後悔したというか、圧倒的なパワーに打ちのめされた。ショックとは違うんだけどショックだった。ああ、『唐版 風の又三郎』は、窪田くんだけでなく関わる人みんなみんな想像できないほどの熱量を持ってやってる、それをちゃんと受け止めなきゃってすごく思いました。生身の人間、窪田正孝が命削ってるのを目の前で観てるんだから。(普段、窪田正孝が生身の人間だと思えていない)

2回目、3回目…と少し勉強をして行った。そしたらもう、すごいよ。唐さんの分からない世界が、分からないんだけどストンって自分の中に落ちてくる感覚。分からないんだけど、すごく心地よく入ってくるといいますか。分からないんだけど。いや、分かるんだけど。

ちゃんと感情移入できたのは2回目だったか、3回目だったか。「恋よりも切ないものがたり」ってポスターとかに書いてあるんだけど、本当よく言ったもんだなって思えたのがそのくらいだったかな。切なくて切なくて、恋とは違うんだけど、織部とエリカの関係がすごく、ぎゅぅぅぅってなる切なさなの。恋よりも切ないものがたり、間違いない。

 

4回目を観に行く頃にはこのカンパニーが丸ごと大好きになってた。芝居が心から好きなんだろうなあとか、窪田くんを愛してくれてるんだなあとか、窪田くんもこの人たちが大好きなんだろうなあとか、アドリブに限らず節々に感じ取れた。

六平さんはじめ三腐の方々は特に、なんかここで生きてるんだなあという感じがすごくて、とてもとても楽しそうで。

銀之丞さんは特に、本当に窪田くんを愛してくれてる感じがすごくて…窪田くんも銀さん大好きなのが伝わってきて…。織部を大切に想い見守り導いていた宮沢先生。その関係がまんま窪田くんと銀さんに当てはまるのが良すぎて良すぎて。お2人のアドリブは毎回の楽しみでした。今日は何をやらかすのかな~~って(笑)大千秋楽の、「織部、私は君に花マルをあげよう!」は忘れられません。銀さん、本当にありがとう。

そしてちえさん!!!本当、美しく芯のある女性、エリカにぴったり、、ちえさんは全てが美しく綺麗で、宝塚すげえええってなりました、小並感がすごいけどそうなの。声も歌も立ち振る舞いもダンスも、いやあ、本当美しい、、、。エリカがちえさんで本当よかったです、、、ちえさんしかいません。浅浅な感想だな。

有起哉さん!!!!有起哉さんは稽古前のインタビューとかで窪田くんと話してるのをちらほら読んで、窪田くんを随分買ってくれてるなあ、と好きでした(笑)夜の男はなんかもう回を追うごとに暴走がすごくて(褒めてる)本当好きです。有起哉さんも、舞台がとても好きなんだろうなあ楽しいんだろうなあ…となりました。夜の男が凄すぎてちえさんたまに笑っちゃってたのも好きでした。有起哉さんの大千秋楽後のブログ、泣いたなあ。「片翼でも飛べる、片足でもできる」って。間違いなく、みなさんは伝説の人です。

 

まだまだみなさん書きたいんだけどここらで止めておこうね。

ひとつひとつのシーンにも触れたいんだけどそれもキリがなさすぎるのでそれもここではやめておきます。

 


そして1番、このカンパニーの凄さをみたのはやっぱり、窪田くんが怪我をしてから。

ニュース聞いた時は本当なんかもう怖くて心配で不安で、って感じでしたが、心配しつつもあのカンパニーなら大丈夫だなという気持ちがありました。それは紛れもなく、座長窪田正孝がみなさんにとても愛されていたから、、、。

車椅子での出演を決めた窪田くん。もちろん窪田くんが決断したこと、車椅子なんて乗ったことないレベルなはずなのに器用に乗りこなして完全に織部だったこと、本当に凄くてなんかもう勝手に誇らしかった。でもそれは窪田くんだけの力ではなくて、1日もない時間のなかで車椅子用に演出を組み直した金さん、それをあんな短時間で頭に叩き込んだ出演者の皆さん、車椅子演出なことにより照明とか舞台裏の動きとかも変わっただろうからそれに完璧に対応したスタッフの皆さん。窪田くんや金さん演者の皆さんの実力、座長への愛、チームワークが凄すぎて、なんかもう本当に伝説の舞台。

#窪ちんにエールを も、とっても素敵だったな。3幕はじめのアドリブ(ここはグールや月9にunoまで、窪田くんのお仕事をみなさんが言ってくれるシーンでした。その中の1つが朝ドラ『エール』にかけた「窪ちんにエールを!」だったのです。)は本当窪田くんが愛されてるのがとてもとても伝わってくるところだったけど、そのアドリブからこんなタグが誕生し、そのタグには窪田くんへのファンからのエールが溢れてた。わたしも夢中で呟いた。鍵垢だけど。

 

もちろんアクシデントなく終わるのが1番だったけど、アクシデントをみんなで乗り越え、通常をもはや上回るレベルの完成度に持ってきたあのカンパニーは、間違いなく伝説です。そしてその伝説に立ち会えたこと、客席から拍手を送れたこと、本当に良かったなあ。 

 


大千秋楽の窪田くんの涙は一生忘れない。あと銀さんの表情が特に印象的でした、、、もらいそうだった。最後にコメントをくれたちえさんと窪田くん。窪田くんの「怪我をさせていただいて…」には流石すぎてめっちゃ笑ったけど、周りの人すごく助けられたことや感謝してることが本当まっすぐ伝わってきてなんだろう、良かったね、じゃないんだけど、良かったなあと思いました。うん、良かった。毎回のカテコで、疲れ切った顔で力を振り絞りながら何度も何度もお辞儀してくれた姿、忘れません。カテコの窪田くんを見るたび、なんかもう言い表せない感情でいっぱいいっぱいになるんです。多分あれは伝えても伝えきれない感謝の気持ち。さっきまでの織部も私がいつも大好きな人も、お渡し会で私の目を見て言葉を聞いてくれて言葉をくれた人も、あの窪田正孝もこの窪田正孝もあそこに立って客席にお辞儀をしてる窪田正孝なんだなあ、という。(何言ってるか分からないよね、私は分かる。)

 


多分、このカンパニーで織部を演った経験はすごくすごく俳優窪田正孝のターニングポイントとまでは言わないけれども大事なポイントになるだろうし、私にとってもとてつもなく大事なポイントになりました。

窪田くんはどんな仕事でも、この人のファンになって良かった付いてきて(追っかけてて?)良かったって思わせてくれるけど、風又は特に、すごくすごくそう思わせてくれました。俳優を生業とする1人の人間窪田正孝の想像の範囲を超えるだろう試行錯誤や努力に立ち会えたこと、神に感謝します。

そして、20歳の誕生日という特別な日に、奇跡のような席で観劇できたことも神に感謝します。本当、最前のど真ん中って半端なかったよ、、、、眼球かっぴらいて隅々まで記憶に植えつけました。いや、最前ドセンって、今でも信じられん。正真正銘の目の前でスタオベするというファン冥利に尽きる経験もできました。

なんかこの日の話は、もっと書きたいこといっぱいあるのに、話そうと思うと伝えたい情報量多すぎてまだ上手くアウトプットできないんだよね、、、、ってことでとりあえずヤバかったとだけ書いて終わっておこう。

 


そろそろまとめに入ろうね。

とにかく、神様とこのカンパニーと窪田正孝に感謝が止まりません。はじめての体験にはじめての感情だらけの1ヶ月間でした、ありがとう、風の又三郎!!!!

 


この話をすると長くなってしまうので結論だけ言うと、私が窪田くんに出会えたのは運命なんだなあということです。上手に説明できないから説明しないけど、結構論理的に運命なんです。(どういうこと)

 

しばらく風又の余韻は冷めないし、風が吹くたびに織部のことを思い出さと思います。風の又三郎の戯曲も手放せないと思います。

 

織部を生きてくれてありがとう、窪田くんを織部にしてくれてありがとう。

そして窪田くん、いつもいつも、忘れられない季節をくれてありがとう。

 

終わってしまってすごくさみしいどころの話ではない、今すぐ月光町に行きたいけれど、これからもたくさんお仕事控えてるのでワクワクが止まらないな、とりあえずラジハを全力待機してます!!!!!!ダイナーもグールもエールもあるし!!!!!

 

これからもたくさん私に幸せをくれるだろう俳優窪田正孝が、俳優としてももちろん、人間窪田正孝としても幸せですように。

祈りと感謝を捧げてこの備忘録をおしまいにします。